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リレーストーリー小説【マリユメ】第三話〜闇雲



リレーストーリー小説【マリユメ 】
第三話 「闇雲」
著者:ユメリア





〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・



ユメリアは、ジュレット行きの電車に乗っていた。


アズラン駅の売店で売っていたお弁当を頬張りながら

ユメリアは窓の外を見ていた。



「(なんか今日は天気が悪いなぁ……雨でも降りそう……傘持ってないなぁ……)」




雷が鳴ってもおかしくないほど、淀んだ雲を眺めながら、ふとそんな事を考えていた。






「(……本当に天気が悪いなぁ……まるで、何か悪いことでも起きそうな……)」





悪いことと言えば、"あの手紙"も悪いことの前触れだろう。

ユメリアは小さく溜息を漏らした。






ジュレットに到着するというアナウンスが流れ、ユメリアは食べ途中の弁当を急いで食べた。




ジュレットの街に着き、ユメリアは電車を降りた。





「わー、この海の音久しぶりだなぁ……!」




ジュレットの電車から降りた時に聞こえる波の音は格別だった。


ウェディという種族の影響なのか、海がすごく好きになったユメリアは上機嫌で電車を降りた。




彼女がこの街に来た理由、それは、先日彼女の家に届いた一通の手紙からだった。


腐れ縁、キャット・リベリオからの救出依頼の手紙に隠された、謎の暗号をユメリアは思い出した。



『幼馴染の孤高の戦士 最も身近な他種族 最後に己が信ずる者たち』



最初はどういう意味かはわからなかったが、2人は思い当たる人物がいた。



そのうちの1人である、『幼馴染の孤高の戦士』と見て、ユメリア自分にとってのそれは『彼』しかいないと思った。



その『彼』はジュレットにいるかどうかは、かなり微妙なところだが


ジュレットに住む『彼女』なら、何かわかるかもしれないと考えた。



「(彼女なら、『奴』のこと、何か知ってるかもだし)」




そう思って、ユメリアはその『彼女』の家に向った。





その時、微かな視線を感じた。



「……っ!?」




ユメリアははっとして周りを見渡した

が、特に怪しい人物はいないように感じた。

むしろ、周りの人々にとっては、きょろきょろしているユメリアの方が、不審人物に見えるだろう。





「(誰……?)」




他の人々が平然と駅を出たり入ったりしている様子を見ると、


微かに感じる視線は、確かにこちらに向けられたものだ。



ユメリアは緊張感が高まり、きょろきょろするのを止め、じっと様子を伺っていたが、


ふと視線が途切れたように感じた。


同時に、電車の上に休んでいた鳥が羽ばたいた。




「(……やだ、気持ち悪い!)」




何者かわからないかが自分を監視している。



そう思ったユメリアは緊張感を捨てきれず、この場から逃げるように走って駅を出た。




「(とりあえず、あの子の家に行って、さっさと用事を済ませよう……!)」





たくさんの階段を駆け上がり、ユメリアは目的の人物の家に向かった。



今日はやたら人が多くて、何度かぶつかりそうになったが、ユメリアは走りながら、駅での事を思い返した。





「(……あの視線、確実に私に向けてた……もしかしたら、あの"手紙"に関係あるの……?)」





ユメリアは走るのを止めた。



もし、自分の考えが当たっているのなら、これから会う少女に迷惑がかかるのではないだろうか?



ふとそう考えたらユメリアは、神経を尖らせ、再び周りを見回した。



駅で視線が途切れたが、安心はできない。


いざという時、素早く武器が取れるように身構えた方がいいかもしれない。



「……お姉ちゃん?」




聞き覚えのある、女の子の声が耳に入り、ユメリアははっとして振り向いた。
そこには、目的の人物がいた。



「ソーミャ……?」



ソーミャと呼ばれた少女の肘には、少女にとっては少し大きめなバッグがかかっていたーーーおそらく、買い物をいているのだろう。



ソーミャはユメリアを見上げて、嬉しそうに微笑み、彼女に近づいた。



「やっぱりお姉ちゃんだ」


ソーミャの様子を見て、ユメリアも気が緩み、頭を撫でてやろうとした…


その時、スッとソーミャが自分から離れてしまった。



「え……っ!?」



突然の事に、ソーミャ本人も驚いた。まるで、誰かに引っ張られてるようで……



「ソーミャっ!!!!」



ユメリアの叫び声を聞いてソーミャははっとした。



自分は、何者かに捕らえられたのだ。




「……武器を出すな。出せばこの娘の首を狙う」



鋭い刃が自分の首を狙っている。そうわかったソーミャは血の気を引いた。



「お……お姉ちゃん……」



恐怖で涙すら出せないソーミャ。助けて欲しいという思いが、ひしひしと伝わった。




恐れていた事態が、起こってしまった。



〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・

〜四話に続く
| リレーストーリー小説 【マリユメ】 | 20:30 | comments(0) | - | - |

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